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January 1st, 2012  Vol.19 No.1
主は(詩編86:1-13)

A. 私たちの神

1) 私たちは身を屈める者 (1-4)


(祈り。ダビデの詩。)主よ、わたしに耳を傾け、答えてください。わたしは貧しく、身を屈めています。わたしの魂をお守りください わたしはあなたの慈しみに生きる者。あなたの僕をお救いください あなたはわたしの神 わたしはあなたに依り頼む者。主よ、憐れんでください
絶えることなくあなたを呼ぶわたしを。あなたの僕の魂に喜びをお与えください。わたしの魂が慕うのは 主よ、あなたなのです。(1-4)
 
本当は神様などいないのではないか?神様は聞いていてくださらないのではないか?私たちは、日々の歩みの中で直面する事々についそのような思いをいだいてしまう者です。聞いて下さい、答えてくださいと叫び祈りたくなるのです。しかし、それは不信仰ではありません。恐怖、不信、不安といった感覚もまた私たちを神様に結びつけるのに必要なのです。神様に守られていなければ無力であること、その慈しみの中でなければ生きてゆくことができないことを知っている者は幸いです。それを知らずに、神様の前に頭を垂れることも、身を屈めることもしない者は、たまたまそれまで自分の弱さ、小ささを知らずに済んできただけなのです。怖い、痛い、苦しい、悲しいという感覚がなければ、避けることが出来る災を避けることができません。無力であることを知っている皆さんは幸いです。なぜなら、神様に呼び求めよう、もっと近づいて身を屈め、神様の恵みの下から離れてしまわないようにしようと思えるからです。あなたの魂が主イエス様を慕っていることこそ素晴らしいことはないのです。そのようなあなたに、イエス様は大きな喜びで魂を満たして下さいます。今年も、いろいろなことが起こるでしょう。喜んでいる時も、悲しんでいる時も、平安な時も、苦しい時も、自分の感情とは関係なしに、主イエス様に近づき、身を屈めること忘れないで歩みましょう。


2) 私たちは呼び求める者(5-10)


主よ、あなたは恵み深く、お赦しになる方。あなたを呼ぶ者に
豊かな慈しみをお与えになります。主よ、わたしの祈りをお聞きください。嘆き祈るわたしの声に耳を向けてください。苦難の襲うときわたしが呼び求めれば あなたは必ず答えてくださるでしょう。主よ、あなたのような神は神々のうちになくあなたの御業に並ぶものはありません。主よ、あなたがお造りになった国々はすべて 御前に進み出て伏し拝み、御名を尊びます。あなたは偉大な神 驚くべき御業を成し遂げられる方 ただあなたひとり、神。(5-10)

私たちが週の初めの日に集まるのは、共に主を呼び求めるためでもあります。今日はちょうど今年の最初の主の日です。先ほど触れたように、私たちの感情は弱いものです。心を燃やし続けていることができません。自分に正直であるなら、感謝、讃美だけを言い表していることはできないのです。嘆き祈ること、苦難のうちに叫ぶこと、それは許されるばかりか、必ず答えられるのです。それは、私たちの信じる方が唯一の本当の神様だからです。イエス・キリストの他には道も真理も命もありません。ですから、主にいつでも、困れば困るほど、苦しければ苦しいほど主の名を呼びましょう。そしてその豊かな慈しみを体験しましょう。


A. 私たちの神

主よ、あなたの道をお教えください。わたしはあなたのまことの中を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように
一筋の心をわたしにお与えください。主よ、わたしの神よ 心を尽くしてあなたに感謝をささげ とこしえに御名を尊びます。あなたの慈しみはわたしを超えて大きく 深い陰府から わたしの魂を救い出してくださいます。(11-13)

 今日から私たちは新しい一年の歩みを始めます。希望に満ちて歩みだし、感謝にあふれて終えたいものです。それは、どれだけ素晴らしいことがあったか、悲しみや苦しみが少なかったかで決まるのではありません。「主よ、あなたの道をお教えください。わたしはあなたのまことの中を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように一筋の心をわたしにお与えください。」という願いを変わることなく持ち続けることによって得られるものです。究極の苦しみ、絶望、悲しみである「死」に勝ち、よみがえられた方が私たちの魂に永遠の命を吹きこんでくださったのです。私たちの肉体は相変わらず、時間の制約の中で生きています。この制約の中で得られるあらゆるもの、肉体だけではなく、お金のような財産や地位や名誉もやがて消え去り、忘れ去られます。人に忘れられることを恐れても始まりません。本当は神様に忘れられてしまうことを恐れるべきなのです。神様は、神様の前に身を屈め、叫び求める者のことを決して永遠に忘れはしません。神様の恵みがないとしなどありませんが、一人一人にとっては、ターニングポイントとなった忘れられない特別な年があるはずです。今年がもう一つの新しい飛躍の年となる人もいると思います。期待をもって歩み始めましょう。2012年を、去年よりもっと、主により頼み、主を求め、慕い、心からの礼拝と讃美を献げる年にしましょう。


メッセージのポイント

今年一年の歩みの指針として与えられた詩編1-13節は、私たちの主、イエス様に、私達がどのように従ってゆけば良いのかを教えてくれています。神である主に対して、いつも謙遜で、呼び求め続ける熱心を保ち、もっと近づいてゆくことが、弟子である私達に求められていることです。2012年を、去年よりもっと、主により頼み、主を求め、慕い、心からの礼拝と讃美を献げる年にしましょう

話し合いのヒント

1) 今年、特に熱心に主に祈り求めたいことは何ですか?
2) 主の道を知るために、どうしたら良いのですか?