<メッセージノート>

2013/12/8 シリーズあなたのクリスマスをもっとずっと素敵に! ” (2)
天使はあなたにも呼びかけています
ルカによる福音書 1:26-38 


A 預言の成就
1) 主があなたと共におられる (26-29, イザヤ 7:10-14)
六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」 マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。 (26-29)


2) その子をイエスと名付けなさい (30, 31, エレミア 23:5,6)
すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。 (30,31)


3) 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない (32, 33, イザヤ 9:5,6)
その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」 (32,33)


B.天使の呼びかけとマリアの応答
1) 呼びかけ (34-37)
マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」 (34-37)


2) 応答 (38)
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。 (38)


メッセージのポイント
イエスの誕生が旧約聖書の預言の成就であることがここではっきりと分かります。先週お話した、預言された救い主の三つの在り方をすべて備えた方が誕生するというのです。神の特別な出来事は、私たちの理解を超えるものです。しかし母マリアは、「神にできないことは何一つない」という言葉を信じ、神の計画が自分の身に成ることを受け入れました。あなたの人生を喜びと平安で満たす神の愛をあなたも心に受け入れませんか?
 

話し合いのために
1) 旧約のどの預言が、今日のどの箇所に対応していますか?
2) なぜ「そのようなことがありえましょうか?」と言ったマリアが「この身に成りますように」と受け入れることができたのでしょうか?

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<メッセージ全文>

2013/12/8 シリーズあなたのクリスマスをもっとずっと素敵に! ” (2)
天使はあなたにも呼びかけています
ルカによる福音書 1:26-38 


A 預言の成就
先週は旧約聖書の三つの箇所を取り上げて、救い主イエスキリストの誕生が数百年前の預言として記録されていたことをお話ししました。今日はそれがイエスの誕生の時に、それらの預言が成就したことを指し示す出来事を、ルカによる福音書から確かめてゆきましょう。

1) 主があなたと共におられる (26-29, イザヤ 7:10-14)
六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」 マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。 (26-29)

ここはイザヤ 7:10-14が実現したことがわかる所です。この箇所の直前には、イエスと同時代に生き、イエスこそ救い主と告白したバプテスマのヨハネの誕生が告げられたことが記されています。とても興味深いエピソードなのですが、今日は取り上げる時間がありません。今週の箇所を読み返す時にぜひ章の最初から読んでください。
ザカリアにヨハネの誕生を告げた天使ガブリエルが、その半年後にイエスの誕生をマリアに告げに来たのです。今朝みなさんに最初に注目していただきたいのは、天使の最初の挨拶の中の「主があなたと共におられる」という言葉です。それは700年前にイザヤがアハズ王に預言した、救い主の呼び名、元々の言葉で「インマヌエル」と呼びかけられたということです。「主があなたと共におられる」という言い方自体は普通の会話の中でもなされていたのだと思います。しかし、この時のこの言葉には特別な意味が込められていました。この後、ガブリエルはマリアに、今まで誰にも起きたことがないことを伝えます。マリアの身に起こることはとてつもない災難のようなものです。マリアがこれを受け取るためには絶対に必要な言葉として、本来の意味を込めて語りかけられたのです。私たちの歩みの前途にも思わぬ困難が待ち受けています。しかし、大丈夫なのです。イエスはマリアのためだけに、弟子たちのためだけに、イスラエル人だけのために来られたのではなく、あなたのためにも来られたのだからです。だから聖書は私たちに、イエスと共に、イエスに従って歩みなさいと勧めるのです。それがあなたの人生を恵まれたものにするというのです。しかし、このことを初めて聞く人は、マリアと同様に戸惑うのです。おめでとう、恵まれた方、救い主はあなたを選びました!「うまい話には裏がある。簡単に信じてはいけない」と思うのは当然のことです。急ぐ必要はありません。聖書をよく調べて、信じている人がどのような人生を歩んでいるのかをよく見て、決断すればいいのです。もちろん、少しでも早くこの神の家族に加わって、誰も取り去ることのできない平安を手に入れてもらえたらうれしいなとは思いますが。


2) その子をイエスと名付けなさい (30, 31, エレミア 23:5,6)
すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。 (30,31)

エレミアはイエスの誕生の600年位前に<彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。>と預言しました。イエスの名は「主は救い」という意味なのです。それがガブリエルの指示で実現したのです。新約聖書はギリシャ語で書かれましたが、旧約聖書は、そのほとんどがヘブル語で書かれています。ギリシャ語「イエス」はヘブル語「ヨシュア」をギリシャ語化したものです。ヨシュアはユダヤでは一般的な名前でしたが、ガブリエルがわざわざイエスと名付けなさいと伝えたのは、彼がまさにその名の通りに、救い主として歩み地上での生涯を終えた後も永遠の王として存在されることとなることを告げるため、イエスの誕生が預言の成就であることがはっきりするための神様の配慮です。今や、世の中にイエスの名を知らない人は多くありません。しかし、その名の通りに受け取って真剣に従って歩んでいる人は少ないのです。あなたはどうですか?嫌なことがあった時に舌打ちしながら言ったりしていないですよね?

3) 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない (32, 33, イザヤ 9:5,6)
先週もう一つ取り上げた預言はイザヤ書の9章でした。イザヤはそこで、やがて来られるっ救い主が<その名は、「驚くべき指導者、力ある神永遠の父、平和の君」と唱えられる。>と預言しています。それが実現したことをガブリエルの言葉で知ることができます。

その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」 (32,33)

誰かが預言されて王座につくというのことはありえないことではないでしょう。しかし「永遠にその支配が終わることはない」というのは異常なことです。生まれる赤ちゃんが立派な人になるとは言えても、彼が人である以上、その治世は数十年で終わるしかないからです。永遠に支配することが出来るとしたらそれは神以外にはありません。ガブリエルは生まれてくる赤ちゃんが「単に優れたリーダーになるのではなく、人間の指導者を超越した永遠の神として、王座に就く」と知らせているのです。私たちは十字架に至るイエスの歩みと言葉、死と甦りの証言を聞き、今、全くそのとおりだったと信じているのです。


B.天使の呼びかけとマリアの応答
1) 呼びかけ (34-37)
マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」 (34-37)

マリアに起きたことと比べれば、そう大したことではないことでも、なにか困ったことが起こると、私たちは「神様、なぜですか?」と言いたくなってしまいます。その思いを落ち着かせる言葉が「神にできないことは何一つない。」です。あなたが神様に敵対しているならば、これほど恐ろしい言葉はありません。しかし、あなたには何より力強い言葉であるはずです。あなたはも「主があなたと共におられる」と呼びかけられている人だからです。先週のはじめ、私には一つ思い悩んでいる問題があったのですが、ある方が「それをイエスにむかって言ってしまえばいいのではありませんか」とアドヴァイスしてくれました。早速「イエスよ、これだけ頑張っているのに、何で自体は悪くなるばかりなのですか?」と文句を言ってみました。そうすると何かここに書かれているように「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。神にできないことは何一つない。」といわれているように思えました。神様はしようと思うことを神様のタイミングでなさいます。それが最善の結果を生むのです。私たちはそれ以上何を望むことが出来るでしょうか?おかげで私は平安な一週間を過ごすことが出来ました。あなたも忘れないで下さい「あなたを救う神である主があなたと共におられます。そして、神にはできないことがありません。」


2) 応答 (38)
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。 (38)

インマヌエルを大変重たい出来事として、誰よりも身近に体験したのが、母マリアです。時の世が受け入れることのできなかった救い主を、否応ない形で引き受け、後の世では神の母と認められましたが、彼女が生きていた時代にはイエスを主と認められない人々、すなわちその社会のほとんどの人から、犯罪者、死刑囚の母と見られたいたのです。この時のマリアには、生きている間の苦しみや悲しみも、後の栄光も全く想像できなかったと思います。しかし、彼女は「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」と答えました。あなたが、生まれてきたからには最善を尽くして生涯を歩み通したいと願うなら、実は「神にできないことは何一つない。」信じているだけでは足りないのです。何が足りないのか?それはこの応答です。「わたしは主のしもべです。お言葉どおり、この身に成りますように。」
あなたの恵みに満ちた生涯は、世界で最初のクリスマスに先立って天使ガブリエルが告げた「あなたを救う神である主があなたと共におられます。そして、神にはできないことがありません。」という呼びかけに「わたしは主のしもべです。お言葉どおり、この身に成りますように。」と応えて、イエスに従って歩み始めることから始まります。
イエスこそ、神様のあなたへの最高のクリスマスプレゼントです。ここにいる多くの人たちはこのプレゼントを頂いて、生きている意味や、向って行く方向への確信持つことが出来ました。どうかあなたもこの神様からのプレゼントを受け取り、人生の新しいページを開いて下さい。

メッセージのポイント
イエスの誕生が旧約聖書の預言の成就であることがここではっきりと分かります。先週お話した、預言された救い主の三つの在り方をすべて備えた方が誕生するというのです。神の特別な出来事は、私たちの理解を超えるものです。しかし母マリアは、「神にできないことは何一つない」という言葉を信じ、神の計画が自分の身に成ることを受け入れました。あなたの人生を喜びと平安で満たす神の愛をあなたも心に受け入れませんか?
 

話し合いのために
1) 旧約のどの預言が、今日のどの箇所に対応していますか?
2) なぜ「そのようなことがありえましょうか?」と言ったマリアが「この身に成りますように」と受け入れることができたのでしょうか?