2007/2/25 メッセージ

イエスに似た者となる- ローマの信徒への手紙 8: 28-31
バド・ピアソンによるメッセージの要約

聖書の言葉のすばらしさを詩編(19:8-12)は金よりも、蜜よりもと表現しています。今日のテキストは、その価値をよく表わしています。

神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。 神は前もって知っておられた者たちを、御子の姿に似たものにしようとあらかじめ定められました。それは、御子が多くの兄弟の中で長子となられるためです。 神はあらかじめ定められた者たちを召し出し、召し出した者たちを義とし、義とされた者たちに栄光をお与えになったのです。 では、これらのことについて何と言ったらよいだろうか。もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか。 わたしたちすべてのために、その御子をさえ惜しまず死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか。(ローマ8:28-31)

A. 神様の働き − 神を愛する人の利益のために

1. 私たちをイエスに似た者と造りかえる

神様は神様を愛するものたちに、全てのことが益となるように働いてくださるとあります。私たちにとっての最大の益は、イエス様に似た姿に変えられてゆくことです。ここの書かれているように、私たちには神様の愛する子としての身分を与えられており、御子イエス・キリストに似た者とさせていただけるというのです。

2. 神様ご自身が私たちのもの

このテキストの直前の部分(18-27)では、すべての人の人生には困難が伴うけれども、どんな困難の中にあっても神様の助けを期待できるとあります。今日のテキストには、その根拠が明らかにされています。神様はこの言葉の通り、あなたの人生の内に豊かに働いて下さるのです。万事が益となる−もちろん神様がそのようにして下さるのです。イエス様の十字架のあがないは、神様ご自身が私たちのために働いて下さる方であることを証明しています。

B. 神様がしてくださったこと − 私たちの祝福のために

それでは、私たちを祝福するために神様がして下さったことを、このテキストから詳しく見てゆきましょう。

1. 私たちを知っておられた − エフェソ1:4、2テサロニケ2:13

第一に神様は、私たちのことをはじめから知っていてくださいました。

天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。(エフェソ1:4)

しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする“霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。(2テサロニケ 2:13)

私たちは偶然の産物ではなく、神様に選ばれ、用いられる人間として生まれたということです。

2. 私たちに対する良い計画

神様が選ばれたということは、単に思いつきで摘み上げてみたということではありません。神様が私たちを選ばれたのは、私たちにさせたいことがあるからです。そのために神様は私たち一人一人の人生のプランを備えていてくださったのです。

3. 私たちを呼び出してくださった − ヨハネ6:44

わたしをお遣わしになった父が引き寄せてくださらなければ、だれもわたしのもとへ来ることはできない。わたしはその人を終わりの日に復活させる。

そして私たちはそれぞれ異なった神様のタイミングで、神様の前に呼び出されました。神様の計画に用いるためです。

4. 私たちを正しいものとして受け入れてくださった −2コリント5:21

罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。(2コリント 5:21)

私たちは、神様の仕事に相応しい聖さ、正しさを持ってはいませんでした。むしろ裁かれるに相応しい、神様に背を向けていた罪人だったのです。それにもかかわらず神様は、御子を主と信じる者のために、御子イエスキリストの十字架の死というむごい手続きをご自身に課されました。そこまでして、私たちを罪無き者と認めようとなさったのです。

5. 神様の栄光を授けてくださった −ロマ8:18

現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りないとわたしは思います。(ローマ 8:18)

世の苦しみは、なくなりはしません。周りから見れば苦労続きの、災難続きの人生に見えても、クリスチャンの人生は、喜びと希望に満ちています。なぜなら私たちは、苦しい試合を終えて勝利の栄冠を勝ち取るように、神の人、神の栄光に輝く人として、神の国に凱旋することが約束されているからです。

これらの恵みに対する私たちの正しい応答はのしかたは、一つだけです。前回お話しした、マルコによる福音書の12章です。

イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」(マルコ12:29-31)

神と人とを愛し、神と全ての被造物に仕えてゆきましょう。