2007/9/9 ミッションサンデーのメッセージ要約

すべての人に与えられている「ミッション」 アレックスガーザ

「ミッション」というと映画などでスパイがカセットテープで受け取る秘密の任務を思い浮かべる人がいるかもしれません。クリスチャンなら「海外宣教」ということが頭に浮かぶかもしれません。けれどもミッションは特別な人にだけ与えられているものではありません。すべての人に与えられているのです。だとしたらあなたの人生における「任務」は何でしょう?人々は様々な自分の任務を生きています。ある人は物質的に豊かになることだと思っています。またある人にとっては家族の幸せ、老後の資金確保、人生を哲学することが自分の使命と考えている人もいます。ミッションとは自分の個人的確信や宗教に規定されるのです。

しかしこれらのミッションは人が作ったものです。それはその人の死と共に消滅してしまいます。しかも、人が自分のミッションを自分で決めて実行するという、アダムとエヴァ以来の伝統(それが聖書の指摘する罪そのものなのですが)はこの世界に悲しみや痛み、憎しみや怒りで満たしてしまっています。わたしたちは本当の任務を理解する必要があります。誰がそれを与え、私は何をするのか?


自分に与えられている任務を理解するために、第一に知るべきことはこの世界のすべてを作られた神様のこの世界に対する計画と目的です。神様はわたしたち人間を彼の目的のために創られました。しかしそれはロボットのような機会としてではなく自由な意志を持つ者としてお創りになられたのです。ですからわたしたちは選択しなければならないのです。神様のミッションに生きる、自分の欲望が命じるミッションに生きるのか、また悪の声の命じるミッションにいきるのか。わたしたちが悪魔の声に聴き従うことを選んだ解き、霊的に死にました。神様の意思とわたしたちに対する計画から、自分自身を引き離してしまったのです。この状態こそが「罪」です。そしてこの「罪」が今日の世界の苦難の原因です。罪とは、神様からの離反です。神様からの離反は、私たちの人生の痛み、孤独、憂鬱などあらゆる問題の原因です。

感謝なことに神様は最初から例外なくすべての人に良い計画を用意されています。わたしたちは今からでもそれを受け取ることができるのです。それは神様との関係の回復、オリジナルプランへの立ち返りです。神様のオリジナルプランは、すべての人が神様に聴きながら平和と愛に生きることです。

創世記1:1は、ヤーヴェこそ全世界に神様である、と告げています。人が神様に背を向けた歩みを初めても、神様は計画を放棄することはなさいませんでした。このプランは最初から神様の意志によって創られた人間のためのものです。プランの全体は世界規模、宇宙規模の壮大なものでわたしたちには全容を把握することはできません。ただわたしたちはそれに従うのか、背を向けるのか選択することができるのです。あなたの選択は大きな力をあなた与えると共に、大きな責任も生じるのです。私はテキサス育ちですから、子供の時に、父親から空気銃をプレゼントされその使い方を教わりました。特に安全のために決められた標的以外に銃を向けることを固く禁じられていましたが、子供だった自分はやがて決まりきった標的に飽きて別の物を撃ち始めました。そしてあるとき、ある物を撃って跳ね返った弾が自分にあたり怪我をしたのです。私は、銃をくれた父親を責めることも、銃を責めることも出来ませんでした。なぜなら私の(父との約束を破るという)選択が怪我の原因だったからです。私は自分を責めるしかありませんでした。


神様からの離反はわたしたちに絶望的な状況をもたらしましたが、神様はイエスキリストとして、わたしたちの中に来て下さり。わたしたちを霊的な死から救い出すという最終計画を用意していて下さいました。それは人種や国籍に関わらずすべての人に与えられる新しい命です。そして、この計画のもう一つの重要な特徴は信じる人々の働きを用いて実行されるという点です。

この神様の計画はイエス様の登場以前に用意周到に開始されました。最初に指令を受けたのはまだアブラムと呼ばれていた頃のアブラハムです。創世記12章にそのことが記されています。"世界のすべての民はあなたによって祝福される" (創世記12:3). この呼びかけはアブラハムの子孫たちイサクやヤコブにも繰り返しなされました。(創世記18:18; 22:17-18; 26:24;28:12-14).

この祝福の約束は、ヨハネの黙示録で成就が預言されています"この後、私が見ていると見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった"(ヨハネの黙示録7:9a)

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このように創世記12章からヨハネの黙示録に至るまで、聖書にはすべての人が知り、また仕えるべき神様の計画が余すところなく記されています。神様ははじめにイスラエルの指導者たちと民を計画に参画させました。モーセ、王、預言者たちです。ヨナの物語は、神様の愛と慰めに満ちたミッションスピリットに満たされています。

新約聖書において、神様の計画はイエスキリストにおいてはっきりとその全容が明らかになります。?

イエス様はその血のあがないによって、私たちの神様との完全な和解を与えて下さいました。神様はイエスキリストとしてこられ人々を罪と死の力から解放し、永遠のいのちを下さったのです。

さて、そこで私たちにはこの神様が世に与えて下さった計画に参加するという使命が一人一人に与えられていることを知っていなければなりません。この使命に心と意志と行動をもって応えるのです。私たちは家族に対して、職場や学校でそして世界中に、福音のメッセージを伝えることによって、また愛の行動によって、自分に与えられたミッションを遂行するのです。

話し合いのヒント

1) なぜわたしたちは存在するのでしょうか?

2) わたしたちは何をするのでしょうか?

3) どのように委ねられている働きを遂行すれば良いのでしょうか?