*2000年5月28日メッセージノート*

夢をかなえる10のステップ

エレミヤ29:11-14a

あなたにはどんな夢がありますか?夢を持ちつづけていますか?健全な精神が必ずしも健康な肉体にだけ宿るわけではありませんが、健やかな夢は健やかな信仰によって実現します。
悪夢のような出来事が毎日のように起こります。病んだ夢を持った人をサタンは後押しし他人にも本人にも、またそれぞれの周りの人に大きな苦しみをもたらします。わたしたちは神様のもとで祝福される夢を持って歩むのです。この主にある夢だけが、暗闇の力に支配される悪夢を吹き払うことができるのです。

1,夢を描ける環境作り ヨエル3:1-5(2:28-32)/Iテサロニケ5:16-22

わたしたちは日常生活のわずらわしさや困難、社会不安などによって夢を持つことを忘れてしまいます。キング牧師が夢見ていたのは人種差別のないアメリカです。人を差別することは人の罪の現れですから、彼はそれが完全にかなうのは終わりの日まで待たなければならないことを知っていたと思います。にもかかわらず彼は絶望的現状からその夢に向かって仲間を作り,方法を考案し、戦いつづけました。忙しいことも経済的困難も夢を持てない理由にはなりません。目に見える現状がどうであっても夢は持てるのです。夢を描くのに必要なの心の中に喜びや平安があることです。

2,漠然とした夢を具体的に ピリピ2:12-15/マタイ20:29-34 
夢ははっきりしていなければ思い描くことができません。思い描く程にはっきりしていなければ夢を実現するために何が必要かということも見えて来ません。ある女性は結婚したいと願っていましたが、相手がいるわけではありませんでした。そこで結婚したいと願うだけでなく、自分が理想とするような男性に出会えるように祈ることをはじめたのです。夢を具体的に描くということは祈りが具体的になるということです。祈りは具体的であればあるほど力を発揮するものです。

3,吟味する
それはあなたを喜ばせますか、あなたのためになりますか? 
それは人々を喜ばせますか、人々のためになりますか? 
それは神様を喜ばせますか、神様のためになりますか?

4,夢を共有できる人を見出す Iコリント3:4-9/ヨハネ4:34-38
あなたは個人的な夢だけではなく、誰かと共に目指さなければならないほど大きな夢を持っていますか?
特に神様の働きの分野での夢は自分だけでかなえることは出来ません。
ユアチャーチは夢を共有する場でもあります

5,実現するために必要な物事を知る
Iコリント3:10-17/サムエル上17:38-40
 あなたの夢を実現するためにはどのような資格、経験、技術、人材、建物、機材が必要なのか考えてみます

6,必要な物を得る方法を発見する
それを得るために必要なのは何でしょう?資金ですか、学びですか、祈りですか、人間関係ですか

7,必要な物を得る方法を実行する
広告する、献金をささげる、訓練を受ける、リクルートする、祈る

8,どこまで夢に近づいたか 時々確認して、軌道・スピードを調整する
ダイエットをしている人は毎日体重計でチェックします。夢がしっかり定まっているということの中には今の自分がどこにいるのかを知っているということです。

9,「神の手」を信じる 
夢が全てかなうと思っている人はいないと思います。また自分の夢をかなえるために人を苦しめ傷つけることを神様は望んではおられません。わたしたちは自分の夢の中に神様を押し込めることは出来ません。そんなことをしたら神様の下さる大きな夢を小さく見積もることになってしまいます。本当は神様の大きな夢の中でわたしたちが生かされているのです。

10,夢を広げる 使徒言行録28:25-31 フィリピ3:12-14
パウロの夢は福音をローマにまで伝えることでした。この夢をかなえたパウロはもっとひろく宣べ伝えるためにために次世代に伝道を委ねます。人間最後の危機は夢がかなったあとにやって来ます。高校も大学も就職も結婚も昇進もみな中間点でしかありません。かなった夢の先に何があるのかが、実は大問題です。

*メッセージのポイント*
 夢がなければ、今衣食住に不足がなくても人の心は荒れてゆきます。夢を持っていれば今がどんなであっても、忍耐し夢に向かって前進しつづけることができるのです。夢を持ち、目に見えるほどに具体的に描き、それを神様に求めましょう。神様がしてくださることは、1)その夢を下さるか 2)あるいはもっとよい物を与えてくださるかのどちらかなのです。

*ミニチャーチのためのヒント*
1)あなたの夢は何ですか?
2)それは3つの吟味に耐えるものですか?
3)その夢がかなったあとあなたはどうしますか?

*ディボーションノート*―神様との親しく静かな時を持つためのヒント―
 ディボーションノートは毎日聖書を読み続けるための助けです。聖書箇所は金曜日のメッセージに沿って選ばれています。文章は書いた人が神様から受け取ったものですから、あくまでもヒントです。必ず(!)、はじめに聖書箇所を読み、その日のみことばからのメッセージをあなた自身が神様から受け取ってください。そして、それをぜひ誰かに(ミニチャーチなどで)シェアしてください。

5月29日(月) エレミヤ29:11-14a/ローマ8:18-25

 誰でも何度か抱いていた夢が破れて辛い思いをしたことがあると思います。私も自分の側から見るならば、何度も挫折し、いくつもの夢を抱いては諦めてきました。挫折慣れしている私に比べて、意志が強くて沢山の夢をかなえてきた人ほど、どうしても諦めなければならないことにぶつかった時ショックが大きいものです。私たちの夢は破れることがあるかもしれませんが、神様がわたしたち一人一人のために用意してくださっている夢(計画)は決して敗れることはありません。


5月30日(火)
ヨエル3:1-5(2:28-32)/Iテサロニケ5:16-22

 ある人は困難に打ちのめされますが、ある人にとっては困難は夢を実現させるステップとなります。同じ困難に対する態度が人によって全く異なるのです。神様がわたしたちに霊を豊に注がれるのは、「終わりの日」に象徴されるような苦難の中なのです。あなたがどんな境遇にあっても、聖書は「いつも喜んでいなさい、祈りなさい、感謝しなさい」とあります。わたしたちはそれが出来るようにもう新しく作り変えられているのです。

5月31日(水) ピリピ2:12-15/マタイ20:29-34

 トマトを収穫したいのに別の種を蒔く人はいません。幸せになりたいと願っているのに周りからみると不幸の種を蒔いているような人もいます。幸せになりたいなら、どのような幸せを願っているのか具体的に心に描いて見る事を勧められたことがあります。イエス様は視力を失った二人の人に「何をして欲しいのか」と問われます。そんなこと聞かなくてもわかるのに、イエス様は意地悪でそんなことをおっしゃったのでしょうか?わたしは「心の願いを本当にそれを実現してくださる方に具体的に願う」ことを教えたかったのではないかと思うのです。ただ「憐れんでください」ではなく「目を開けてください」と私たちも神様にかなえていただきたい夢を具体的に言い表しましょう。

6月1日(木)Iコリント3:4-9/ヨハネ4:34-38

 宣教師としてある国に行きたいと願っていた女性が、同じように海外宣教に重荷を持った男性に出会いました。そして彼の願っている宣教地は彼女のそれとは違っていたのです。二人でよく祈り結果として彼がめざしていた宣教地に行くことになりました。大きな夢、自分一人では手に余る夢を私たちは人と共有することができます。特にあなたが神様の夢の一部を担いたいと思っているなら、同じ思いを抱いている人々とともの働くことを意味します。神様の働きの中では、自分の中にあった計画が他のものにとって代わることがあるのです。それは相手に対する妥協ではなく神様に対する従順です。

6月2日(金)  Iコリント3:10-17/サムエル上17:38-40

 私は自分でいやになるほど計画倒れ人間です。あの時ああしておけば、もっと真面目に勉強しておけば、今こんな苦労をしなくても済んだのにな、などと思ってしまいます。タイミングや人間関係をおろそかにしていなければ、夢はもっと早く実現するかもしれません。確かに神様は素晴らしい計画を一人一人に持っておられます。しかしチャンスをつかみ、努力をし、行動するのは私たちです。ダビデは巨人ゴリアテに立ち向かう時、サウル王が提供しようとした不慣れな武具を断り、普段自分が羊を猛獣から守るための手馴れた道具で立ち向かいました。「あなたの信仰」はあなたの戦いのために普段から遣いなれている手にしっくりとなじんだ道具になっていますか?

6月3日(土) 使徒言行録28:25-31/フィリピ3:12-14 

 子供が描くたわいない夢から、自分の人生のデザイン全体に関わる夢まで色々なレベルの夢があります。「それがかなうなら死んでもいい」などといったりしますが、そこには「私はどのように世を去り、どこへ行くのか」という最終プランがありません。私はクリスチャンになってはじめて夢が実現した後に来る空しさを取り除く神様の計画があることを知りました。ですから夢が一つ一つかなって行くことはうれしいことで、得られたら感謝して次の夢に向かえますが、たとえそれが消えたり変化しても喜んで方向転換できるのです。