2003/12/21 クリスマスメッセージ(ルカによる福音書2:1-21)

最初のクリスマスプレゼント
The World's First Christmas Present

あなたが友人をバースデーパーティーに招いたとします。みんな楽しく時を過ごしているのに、あなたのバースデーということを忘れていて、ただのパーティーと思い込んで、おめでとうも言わず、プレゼントもくれずに帰ってしまったとしたら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか? これが今日、毎年イエスさまの誕生日に起こっている出来事です。

クリスマスという言葉からあなたは何を想像しますか? ごちそう、ケーキ、サンタクロースにプレゼント。でもなかなかこの日の主役は思い出してもらえません。

しかし彼の誕生日は、誰の誕生日より憶えている価値があります。普通バースデーパーティーにはプレゼントを用意して出席するものですが、イエス様のバースデーパーティーは反対に出席した人がプレゼントをもらえるのです。

10-12節がそのプレゼントです。今朝のテキストの中で最も重要な箇所です。読んでみましょう。

天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。

私たちのために生まれた救い主イエス様とはどのようなお方なのでしょうか? まず1-7を読んでみましょう。

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ち、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。(1-7)

A.預言の成就 The fulfillment of prophecy

1)救い主はダビデの家系から The Savior from the House of David

2)救い主はベツレヘムから The Savior from Bethlehem

イエス様の誕生は神様の気まぐれではなく、何100年も前から預言されていたことでした。そしてイエス様は預言通り、ダビデの家系にベツレヘムという町でお生まれになりました。

王の町で王の家系に、ここまでは完璧だったのですが、生まれた部屋はどう考えても王子にふさわしいところではありませんでした。

このことはイエス様か、地上の栄華を誇るような王ではなく、全ての人の、弱い人も、貧しい人も、小さい人にとっても大きな喜びを与える神の国の王として来られたことを、よくあらわしています。

3)地上では旅人 A sojourner on earth

私たちの命はこの地上での時だけを見るなら、平均して100年にも満たないのです。志を半ばに、さらには、生まれたばかりで地上の時を終える者さえいるわけです。

命がここで終わるならこんなに虚しいことはありません。しかし聖書は教えてくれるのです。この世にあっては誰も、やがては去って行かなければ旅人にすぎないと。

この旅は実際の旅行と同様、長さより質が問われます。そしてその質はどこを目指しているかによって決まるのです。

イエス様を主と信じる者には、永遠の命が与えられる。神の国に住いが備えられているということが聖書の約束です。

わたしたちはどうしたらこの特権にあずかることができるのでしょうか? それでは残りの部分を読んでみましょう

その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適う人にあれ。」 天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。(8-21)

B.神様からの贈り物 The Gift from God

1) 救い主・メシア Savior/Messiah

ここで、わたしたちの「どんなことにも揺るがない幸福の鍵」がイエス様の誕生であることがわかります。

最近の説教でとりあげたヨハネ14章6節には、誰も私を通してでなければ、父(神)に近づけない。とありました。イエス様が唯一の鍵だということがわかります。

わたしたちに神の国の鍵として、イエス様が世界最初のクリスマスプレゼントとして差し出されたのです。

2) あなたが受け取らなければあなたのものにはならない

If you don't accept it, it will not be yours

私の家族は子供たちが生まれて以来ずっと4人そろってクリスマスを迎えてきたのですが、今年は一人帰ってこられないことになりました。

そこで先日ちょっと早めにプレゼントを送ったのですが、郵便局で用紙に記入しているときに、「もし住所に相手がいなかった場合、相手が受け取りを拒否した場合にはどうしますか?1)捨ててかまわない2)送り返す(ただし郵送料をいただきます)と書かれているのを見つけて妙な感じがしたのです。

届かないならともかく、プレゼントを送られて拒否するってどんな場合なのだろう、と考えてしまいました。

でも神様にはこのことが起こったのです。サンタのプレゼントを拒む人はいないのに、そのオリジナルであるイエス様は世界のいたるところで受け取りを拒まれているのです。

どうかあなたはイエス様を受け取って、世界で最初の、そして最高のプレゼントを自分のものにしてください。

3)あなたが開いて使わなければ神様は悲しい

God is saddened if you do not open the gift and use it

さて私の息子は、もちろんしっかり受け取って、しかも長年の習慣を破ってすでに私たちが送ったセーターを着て、妻の作ったフルーツケーキはほとんど食べつくしてしまったようです。

もし彼が受け取りはしたもののいつまでたっても使わない、味わわない、楽しまないなら、私たちはは受け取ってもらえなかったと同じようにがっかりしてしまうでしょう。

いままで何人もの人々がユアチャーチの働きを通してクリスチャンとなり、キリストの体の一部になることを決心しました。それは神様からイエス様をいただいた人々です。

でも私にはその中で気にかかる人が沢山います。本当にいただいたプレゼントを楽しんでいるとは思えない人たちのことです。皆さんはもらっても使いこなせいで、結局しまいこんでしまったものがあるのではないでしょうか。

確かに自分の趣味に合わないものを送られても困ってしまいますが、イエス様は「趣味のレベルのプレゼント」ではありません。先週「イエス様は私たちの魂に不可欠な霊の糧としていただかなければならない神様の言だとお話したことを憶えていてくれたでしょうか?

イエス様を味わい、日々の力にするためには誰かの導きや助け励ましが必要です。一人では誰にもできません。そしてここに教会の存在の意味があるのです。

コンピュータのソフトウエアの中にはゲームソフトのように直感的に動かして使えるようになってしまう簡単なものから、マニュアルをよく読まなければ理解できないものまでさまざまです。

しかしマニュアルはよく分かるどころかもっと頭を混乱させてしまう場合もあります。それでも理解できないときにはアビバ(パソコン教室)に行くのです。

企業が採用するようなシステムの場合は導入後も定期的なユーザートレーニングをしなければ使いこなせません。しかしそれだけに大きな力を発揮するのです。

「イエス様」というソフトウエアは企業に利益をもたらす経営戦略システムよりもっと大きな働きを世界にもたらします。それだけにユーザートレーニングはとても大切です。

あなたの人生の中でイエス様にどのように働いていただくのか?マニュアル(聖書)はどう読んだらいいのか?この恵みを用いて私は何をしてゆくのか?を実践的に身につけることができるところです。

教会の交わりなしに、この宝物を活用すること、つまりクリスチャンとして成長したり、役割を担ってゆくことはできないのです。

メッセージのポイント

イエス様の誕生は、世界で最初のクリスマスプレゼント、神様からの贈り物です。神様ご自身がイエスという一人の人としてきて下さった。すべての人にとって、最も重要な、最もすばらしいこのプレゼントはあなたの前にも差し出されています。多くの人がこのプレゼントを受け取り大きな喜びを手に入れましたが、受け取ろうとしない人もたくさんいます。また受け取って日々の生活に大きく役立てている(イエス様とともに歩んでいる)人もいますが、受け取っただけで、生活には生かされていない人もまた多いのです。あなたは神様からのプレゼントをしっかりと受け取って、毎日身に着けて歩んでいますか?

The birth of Jesus was the world's first Christmas present from God. In the person of Jesus, God himself came into this world as one human being. This most wonderful and important gift is for everyone including you. Many people have accepted this gift and gained great joy, but many have also refused. Likewise, many have accepted it and put it into use (i.e. walking with Jesus) but other have only accepted it without truly making it a part of their lives. Have you accepted that gift from God and made it a part of your daily life?

話し合いのヒント

1)「クリスマスプレゼントの起源はサンタクロースでしょ?」と聞かれたらあなたはどう答えますか?

How would you answer if you are asked, "Santa Claus is the origin of Christmas, right?"

2)神様はこのプレゼントをあなたがどのように用いたら喜んで下さると思いますか?

How could you use God's gift in a way that would bring joy to him?