2004/3/7 メッセージノート                                            

あなたは私を誰だと言うのか? Who do you say I am?
マタイによる福音書16章13-20

A. あなた自身に問われている、人生で最も重要な質問

The most important question you face in your life

1) 当時の諸説 Various opinions of Jesus' contemporaries

イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」(13-14)

イエス様はご自分のことを「人の子」と言い表しました。この時代にはほとんど使われていない言葉だったこの言葉を「救い主」という意味で使われたのです。救い主=メシアという言葉は一般的でしたが、「政治的指導者」という意味合いが強かったので、イエス様はご自身を「人の子」と称されたのです。

当時の人々はイエス様の活躍を見て過去の偉大な預言者の再来と考えていました。イエス様の弟子たちに対する最初の質問は「人々はなんと言っているか?」というものです。第二問を際立たせるための簡単な質問です。誰かがあなたに対してするような、キリスト教ってどんな宗教なの?イエス様ってどんな方?といった質問と同じです。そして答えは、クリスチャンであれば大体の所は同じ答えが返ってきます。でも無神論者や他の宗教を信じている人からはまったく違った答えが帰ってきます。時々、クリスチャンではないコメンテーターが的外れなことを言っていて気になることがあるかもしれませんが、立場が違うのですから仕方ありません。言わせておけばよいのです。

2) イエス様は私たち一人一人に問われている Jesus is asking each one of us


わたしたちもイエス様やキリスト教の評判が気になりますが、イエス様は世間の評判を気になさる方ではありません。イエス様はそれより、あなたがどう考えているのか、のほうを気にかけておられます。15,16節を読みます。

イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。(15-16)

私たちにとってもこの第二問はとても重要な質問です。

B. 教会はこの問いに対し同じ答えを持った者の集まり

The church is the gathering of those who have the same answer to this question

1) 「あなたはメシア、生ける神の子です」と思うだけでなく告白する

Not just thinking but confessing, "Your are the Christ, the Son of the living God."

でもイエス様は「それであなたはどう思っているのですか?」とはお聞きにならず、「あなたはなんと言うのか?」と問われています。この二つの違いは大きいのです。使徒パウロは申命記の「神様を信じるなら、み言葉はあなたの近くにあり、あなたの口、あなたの心にあるのだから、御心にかなった歩みをすることができる」という言葉を引いて、心で信じることと、口で公に告白することが切り離せないことであることを教えてくれます。ローマ人への手紙10章8節から15節までを読んでみましょう

では、何と言われているのだろうか。「御言葉はあなたの近くにあり、/あなたの口、あなたの心にある。」これは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉なのです。 口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。 実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。 聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあります。 ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。 「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。 ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。 遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。

いろいろな事情であなたは職場や教室で、近所で隠れキリシタンのようにクリスチャンであることを言い表してはいないかもしれません。この国のクリスチャン人口は1%以下ですから、あなたがクリスチャンと知ったら好奇の目で見られるかもしれない。この国での「宗教」の評判をみんな知っていますから、特定の信仰を持っているといったら引かれるかも知れない。そんな恐れが、信仰の自由を保障されているにもかかわらず、隠れクリスチャンが多く存在する理由です。唐突に宣言するのもおかしいことですが、自然な形でカミングアウトできるように主に祈ってください。職場やクラスが変わって自分を紹介するときに、思い切って私はクリスチャンですと言う事も良い方法です。もしかしたら問題を抱えて悩んで神様を求めている人があなたのすぐ近くにいるかもしれませんよ?でもあなたが神様を知っていることを知らないなら、イエス様を紹介するチャンスを逃してしまうことになってしまいます。

2) シモン・ペテロから私にいたるまで From Simon Peter to me

すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。(17-18)

バルヨナとはヨナの息子という意味です。「あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。」とあるように、この答えは人間の理性から出てくるものないことが分かります。私たちは自分で信仰を得たように感じてしまうことがありますが、実は神様が下さった幸いなのです。そしてイエス様はこの信仰を土台として教会の創設を宣言されたのです。このキリストの目に見える体は、この時から今まで受け継がれ、世界中のあらゆる地域を覆い尽くそうとしています。2000年経った私たちもまたペテロと同じように「あなたはメシア、生ける神の子です」と告白し、本当の救い主、生きて働いておられる神様の証人、紹介者として「イエス様はメシア、生ける神の子です」と言い表わすことを期待されています。

3) 与えられている大きな権威 The great authority that is given

わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」それから、イエスは、御自分がメシアであることをだれにも話さないように、と弟子たちに命じられた。(19-20)

教会がキリストの体といわれるのは、そのゆだねられた権威の大きさからも説明できます。それだけに責任も重いのです。イエス様がそうであったように、世の光、地の塩として存在しています。この罪深い、欠けも多い私たちの集合である教会もまた弱さを抱えた存在でもありますが、イエス様はあえてこの弱い限界にある体を通してご自身をあらわしておられるのです。イエス様はすべての人の心の中に革命を起こすために来られたといってもいいでしょう。しかし当時の人は、実際に革命、暴動を通して政権をとるメシアを期待していましたから、イエス様はあえて自分がそのような意味に取られる「メシア」であることを言い表すことを禁止されたのです。

メッセージのポイント

イエス様の宣教を通して多くの人々がイエス様に関心を持ちましたが、多くの人は自分の勝手なメシア、救い主を想像して、イエス様を誤解していました。イエス様はバプテスマのヨハネや旧約時代の著名な預言者の再来と噂されていました。しかし正しい答えはペトロの「あなたはメシア、生ける神の子です」であり、むしろ旧約の預言者やヨハネはイエスの来られる「道備え」として活動したのです。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」と問われているのは私たちも同じです。クリスチャンとは「イエス様はメシア、生ける神の子です」と心から信じているだけでなく、主ご自身に向かって、また人々に向かって告白する者なのです。

Because of his ministry, many people became interested in Jesus, but many of them misunderstood him identity by defining 'messiah' according to their own selfish imaginations. Some thought that he was John the Baptist or a famous prophet from the time of the Old Testament. But in reality he was, as Peter said, "the Christ, the Son of the living God," and the Old Testament prophets as well as John worked to prepare the way for Jesus. We, too, are asked, "But what about you? Who do you say I am?" Christians are those who not only believe that Jesus is "the Christ, the Son of the living God," but those who daily confess it.


ミニチャーチのためのヒント

1) イエスを主と信じ告白する者にどのような権威が与えられていますか?

What kind of authority is given to those who believe in Jesus and confess that he is their Lord?

2) なぜイエス様は弟子たちに自分がメシアであることを話さないよう命じられたのでしょうか?

Why did Jesus warn his disciples not to tell others that he was the Messiah?