December 26th, 2010 Vol.17 No.52

2010年をふりかえる イザヤ書55:6-11

A. 四つの行動 (6,7)

主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに。神に逆らう者はその道を離れ、悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。わたしたちの神に立ち帰るならば豊かに赦してくださる。

神様を尋ね求めるとはどのようなことでしょうか?ユアチャーチでは今年は二人の方が、イエス様を主と信じ、キリストの体、教会につながる決心をされました。ユアチャーチでは使わない言葉ですが、キリスト教会用語では、まだイエス様を主と信じてはいないけれど神様を求めて教会に来ている人を「求道者」といいます。つまり求道者が道を見つけて「信者」になるという見方です。でも一般的には「求道者」は一つのことを求め続ける人のことです。クリスチャンになったら、もう道は見つかったので求め続けるのはやめようと考えるのは間違っています。クリスチャンになっても求め続けなければいけません。同じように、主に向かって呼び求め続けるべきなのです。それは私たちに与えられている特権です。神様から目をそらし、気が付けばずいぶん遠くに離れてしまったと感じることもあるのです。神様の思いや道をもっと深く知りたいと探り求めた一年でしたか?苦しい時に素直に主を呼び求めましたか?捨てるべきものを、たくさん捨てられたでしょうか?距離ができても立ち返ることができましたか?このテキストは週報の表紙から無くなりますが、来年は今年よりもっと主を尋ね求め、呼び求め、離れ、捨て、立ち返りましょう。

 

B. 神様の思い、神様の道 (8,9)

わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり、わたしの道はあなたたちの道と異なると主は言われる。天が地を高く超えているように、わたしの道は、あなたたちの道を、わたしの思いは、あなたたちの思いを、高く超えている。

求道するということを、ただクリスチャンになるという事だけに限定して考えている人には成長がありません。それはゴールではありません。正しい道の入口を見出したに過ぎないのです。そこから天国への道のりを安易に考えることはできません。神様のお考えは、私たちの考えとは異なり、私たちの考えをはるかに越えているのです。だから求め続ける必要があるのです。来年はヘブライ人への手紙をシリーズで取り上げますが、その11章には信仰の歩みがどのようなものかということが書かれています。「この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。」(13) 私たちは地上では旅人なのです。天国を目指して進む旅人です。キリストの体、教会という交わりの中で天国の味を少し味わうことができますが、まだ完全なものではありません。ですから、今を悲観しすぎることはないのです。今あなたは、神様の思いや道が自分とかけ離れていると聞いてどう感じますか?絶望する必要はないのです。かけ離れているのですから、自分は天国には遠すぎると感じるのは当然です。私たちが求め続け、歩み続ける限り、神様はそのような人の神と呼ばれることを喜んでくださる(16)のです。残念ながら、今年この歩みをやめてしまったかのように見える人もいます。どこか私たちの知らないところであっても、再び歩み出していただきたいものです。皆さんもどうか去年と同様に歩み続けて下さい。急ぐ必要はないから、一歩ずつ地道に着実に歩み続けましょう。

 

C. 神様の言葉を実感しましたか? (10,11)

雨も雪も、ひとたび天から降ればむなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。そのように、わたしの口から出るわたしの言葉もむなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす。

私たちにはなかなか実感が持てないかもしれませんが、神様の言葉は確実に私たちを養い育てているのです。私たちに与えられた聖書の言葉は、種と糧だというのです。それは自分の心を満たしてくれる糧であるだけではなく、私たちが社会に、人々の心に植える種でもあるということです。聖書の言葉で力を、慰めをいただき、霊的に少し成長することができたでしょうか?また種を撒くことはできたでしょうか?神様はあなたを用いて望まれることを実現なさるお方です。神様が与えた使命なら必ず果すことができます。新しい年も神様を信頼して歩んでゆきましょう

 

<メッセージのポイント>
今年の聖書の言葉として1年間、繰り返し読んできたイザヤの預言が勧める四つの行動は私たちに神様から来る平安と祝福を約束するものです。私たちの内には油断していればいつの間にか自分勝手な、そして結局自分の益にもならない道に入り込んでゆく傾向があるので、紹介されている五つの動詞は自分の歩みを検証するキーワードなのです。神様は現在の飢え渇きを満たす糧だけでなく、将来の収穫のための種を下さる方です。神様はあなたを用いて望まれることを実現なさいます。新しい年も神様を信頼して歩んでゆきましょう。

<話し合いのためのヒント>
1) この一年、どのようなことで神様の言葉の力を実感しましたか?
2) 自分の思いと神様の思いの違いを思い知らされたことをシェアしてください