1.ワーシップと賛美の定義
この両者の間には大きな違いがあるとともに、密接な関係がある。
A.ワーシップ 身を屈める、敬意と誉れを捧げる、身を折り曲げる、身を低くする、敬う、向きなおってくちづけする、ひざまづいて崇める
B.賛美(プレイズ) 誇らしく音をたてる、偉大さをたたえる手をさしのべて礼拝する、感謝の生けにえをささげる、神に音楽の調べを捧げる
私たちは賛美をするためではなく、賛美を含めたワーシップする民として集められている(ワーシップソングの内容は賛美にとどまらない、その分類は後で述べます)ワーシップソングは礼拝のツマではないし、メッセージの前の景気づけでもない。「メッセージの前に、ちょっと賛美をしましょう」とか「みんなが集まるまで賛美でもして待ちましょう」あるいは「礼拝前の準備賛美」といった用い方が、日本のクリスチャンの霊的成長を妨げているのです。いま賛美という言葉があまりにも広い意味で使われ、本当の意味が明確でなくなっています。
クリスチャンが集まって歌う歌、教会で歌う歌はみな賛美と呼ばれるような有様です。そこでワーシップソング(正しい意味での賛美-プレイズソングも含まれる)とそうではないものとの違いについて考えてみましょう。
私たちは歌い始めるときそこが礼拝堂でなくても「さあ、主を礼拝しましょう」と言って始めます。もちろん、ワーシップという思いはなくても、クリスチャンの集まりで楽しく歌うのはよいことです。しかしそれは、第二のことであって、神に向かって歌うことが第一であり、礼拝の原点なのです。ですから、公同の礼拝以外にも、個人で、スモールグループでワーシップすることは、クリスチャン生活に欠かすことができません。
2.ワーシップソングとゴスペルソング
A.ワーシップソング:主に向かって、主に対して歌う
だからワーシップソングといわれる多くの曲は神様(イエス様、聖霊様)に対して、あなたと二人称で呼びかけるように歌われます。
(例:あなたは素晴らしい方、あなたをたたえます・・・・)
B.ゴスぺルソング:主について、神について歌うパフォーマンス
アバウトソング(神様について歌う歌)
パフォーマンスソング(人を感動させる歌)
これらは日本で言われるところのいわゆる“さんび”神様について誰かに向かって、あるいは自分のために、パフォーマンスのために歌われます。
(例:イエス様は素晴らしい、イエス様を信じましょう・・・・)
C.聖歌、賛美歌:これらにはワーシップソングが含まれていますが、リズムや歌詞が古すぎて、これからの世代には無理。でも新しい歌詞を作ることや編曲することもよいことです。なかなか捨てがたい内容やメロディーの宝庫です
3.ワーシップへの招き
A.参照聖句 申命記10:12、詩篇92:1-4
詩篇95:1-2、詩篇100
詩篇147、ヨハネ福音書4:23-24
Iペテロ2:9、出エジプト記23:25
B.マルタとマリヤ(ルカ福音書10:38-42)
主は第一にご自身に焦点を合わせることを願っておられます。
私たちは、奉仕、伝道によって、よりよく主に仕えようとしますが、私たちの第一のつとめは、礼拝をささげることです。その他の奉仕は、礼拝の結果生じるものなのです。聖霊の賜物も、心を注ぎ出した礼拝をささげる民への神からのプレゼントであって礼拝の結果なのです。実のある礼拝なしに、それらのものを求めるなら、私たちは容易に道を誤ります。
重要なことは、主をより深く知り、愛することであり、御座の前で主との親しい交わりの時を過ごすことなのです。
4.ワーシップの重要性
A.神への従順の表現として(出エジプト記20:1-4)
ワーシップは第一に神が願っておられること、そして私たちにとって良いこと。ワーシップすることは礼拝の中心、招かれている民への神からの贈物です。
B.最も価値のあるもの、最優先のこととして
You & I(not He & we)
神の臨在に浸ること、ワーシップを妨げるものをすべて取り除く
5.ワーシップとは何か?
A.心の態度「心をつくし、精神をつくし、力をつくして...」申命記6:5
(その第一義は儀式ではなく心の態度) 歴代誌上16:8-11
B.神がどのようなお方か認める行為
主の愛、素晴らしさ、優しさ、まなざしを喜んで心を込めて歌うとき、繰り返し歌ってゆくうちに、聖霊が私たちの内に力強く働いて、頭だけではなく、心からそれを知ることができます。
C.自発的で、自然な肉体的表現(出エジプト記34:5-8)
目を閉じる、踊る、手を叩く、ひざまずく、立ち上がる、手を上げる、歌う、叫ぶ….
(目が楽譜に釘づけにならないように、OHPの活用)
主にうながされたなら、他の人の妨げにならない限り大胆に表現します。
(‘ヤラセ’になってはならない)
D.私たちの神への務め、奉仕(詩篇69:30-31,ヘブル人への手紙13:15
全てのことを脇において拝することが、神にとっても人にとっても重要、どんなに主を愛しているか表すこと。
6.ワーシップがもたらすもの
A.神との関係を深める
霊の訪れが心にしみこむ。歌うことが、頭のレヴェルにとどまらず、ベビークリスチャンでも、真理を握れる。礼拝で主の素晴らしさを歌い続けるとき、それが本当に自分のものとなります。ここでいう関係とは、決してリーダーからの一方的なものではありません。会衆が主を求め、会衆からの応答が起こるのです。
B.肉体的、情緒的、霊的いやしをもたらす
自分の努力によってではなく、主が触れたくない傷を照らして、いやされます。
C.人を神の前にありのままの姿で立たせる
いやされなければならないところ、罪を示される。罪があらわになります。
D.超自然の次元へ導く
神の霊と人の霊との交流、礼拝は私たちを主に引き寄せます。