加害者は理性を失っていない

★このページの情報は、NPO法人レジリエンス作成オリジナル資料の一部を改変して掲載しています。文責はユアチャーチ池田にあります。文中の「☆さん」とはDVや虐待の被害者のことを指しますが、自分自身で輝く力を持っている人という意味で、敬意を込めてそう読んでいます。「Bさん」は加害者のことで、暴力を振るう人という意味の英語のバタラーの頭文字を取っています。


 

加害者の二面性=暴力を理性でコントロールできる

加害者に二面性があるということは、加害者が人によって意図的に自分の態度を変えていることを表しています。目の前にいる人によって、「いい人でいる」か「見下す」か、自分で選択して決めているのです。相手によっては暴力を抑えられるということです。

ですから、こういう加害者の暴言や暴力は、意図的な(理性的な)行動で、「自分を抑えられなかった」というのは嘘です。

病気の場合はそのようなコントロールが効かないので、誰かれ構わず暴力をふるうことがあるかもしれません。でも、相手を選んで暴力をふるうのはコントロールができる証拠であり、病気が原因ではありません。

また、二面性のある人にお酒が加わると暴力に走ることは多くあります。そして、お酒を理由に「覚えていない」と言い訳しますが、お酒を飲む人全員が暴力的になるわけではないので、お酒が暴力の直接的原因ではありえません。問題はお酒ではなく、元からある二面性や差別的感情の方です。

チカンも、「酔っていて覚えていない」と言い逃れしようとする人がよくいますが、チカンが狙うのは大抵の場合は若い女性です。ちゃんと相手を選んでいる=理性が働いているのです。